OVERYAKE!! Brog Ver2

S.Cのブログです。

夢を応援できない国。

スーパーアグリが撤退してしまいました。
日本のチームとして日本のドライバー、エンジン、タイヤを擁し
ナショナリズムを前面に押し出してがんばってた小さなチームがなくなってしまいました。
日本の大口スポンサーを得ることもできず、SSユナイテッドという香港の怪しい企業と
スポンサー契約したものの契約不履行によりスポンサーフィーは入らず
今年になってテストもろくにできないままマグマグループとの買収話はご破算。
ドイツの企業家が買収に名乗りを上げるも噂ですがホンダF1チームのCEO、ニック・フライが
拒否したらしくとうとうF1撤退となりました。
CS中継の中でも何回か今宮さんが言ってましたが
どうして世界でがんばっている日本のチームを日本の大企業の人たちは支援できないのでしょうか。
経済大国といわれているこの国で。
F1は世界中で視聴されているスポーツで結構な宣伝効果があると思うんですが。
一社1億円ぐらいでも40社集まれば1年は戦える予算ができたはず。
確かにアグリ側のスポンサー集めの能力も足りなかったと思う。
一生懸命やってはいるんだけど、相手の見極め、プレゼンテーションや交渉能力が足りてなかったと思います。
交渉相手の気持ちを動かせるほどではなかった。
F1というのはあくまでエンターテイメントであり、この国はエンターテイメントとか遊びの部分を軽視する傾向が多い気がする。
いい意味でも悪い意味でも質実剛健というか真面目すぎなんだろね。
まあ、企業、会社というのは売り上げを出すのが目的で慈善事業じゃないし結果の見えないものへの投資を渋るのも当たり前かな。
たとえ一人の個人が支援したいと思っても役員会などで話を通すのは難しいだろうし。
日本は資本主義になりすぎてるような気がするなあ。
そこにはもう夢とか情熱とかが入り込む余地がないのかもね。
とんがった社会になっている気がするなあ。
とんがった部分は優れているけど
その底辺のところにに大事なものがある気がする。
さびしい話です。

F1界もプライベーターが生き残れないとワークスと一部の大企業チームの選手権になりそうな気がする。
それってよくないんじゃないかな。
元来モータースポーツ個人競技だと思うし、
その頂点のF1は+世界最高峰のコンストラクター同士の車の争いだと思うけど
車のコンストラクターが大メーカーはがりとなってはメーカー同士の争いが強くなって
個人競技の部分がなくなっていきそうな気がする。
チームオーダーなんてその象徴みたいなもんだし。


個人的に今後は(唯一の純粋プライベーターだしレース屋の)ウィリアムズと(ベルガーがいるし元ミナルディの)トロロッソを応援していこうかな。
ホンダF1チームはいまやほとんどイギリスのチームだし(ドライバー二人とニック・フライが好きではない)
トヨタは企業体質が好きではないのであまり応援していません。(トゥルーリとカズキは応援しているが)

琢磨とデビッドソンは今後とうなるのかわからないけどF1で走ってほしいなと思います。
まだ彼らを失うには早い。

そうそう、スペインでコバライネンがクラッシュしたときはマジでなきそうになりました。
怪我なくてよかった。マジで。