OVERYAKE!! Brog Ver2

S.Cのブログです。

思い出のF1マシン。


92年に出場したアンドレアモーダS921です。
イタリアの靴メーカーの社長アンドレア・サセッティが
コローニチームを買収してできたチームです。
ドライバーはロベルト・モレノとペリー・マッカーシー
マシンはシムテック製でエンジンはジャッドV10。
モナコGPモレノが決勝出場した以外ほぼ全戦予備予選落ちでしたが、
シャシーの設計は割とまともと言われています。
第3戦から出場しハンガリーGP前に撤退しました。
原因はオーナーのサセッティがビザを偽造した罪で逮捕されたということらしいです。

こちらはシムテックS941、もちろん同じシムテックのニック・ワースのデザインと言うことでアンドレアモーダのマシンと似ています。
シムテックは1994年に参戦したチームでオーナーはチーフデザイナーでもあるニック・ワース。
クラッシュテストを通過するためにやや重くなってしまいましたが、お金がないチームの割に
出来のいいシャシーと3バージョン落ちながら信頼性のあるフォードHBV8シリーズVの組み合わせで、
デビッド・ブラバムと全日本F3000出身のローランド・ラッツェンバーガーの組み合わせで開幕戦を迎えるも、
第3戦サンマリノGPの予選でラッツェンバーガーが事故死、第5戦スペインGPで代役としてデビュー戦のアンドレア・モンテルミーニがクラッシュして骨折と大変な思いをした印象があります。
しかしテールエンダーながら情熱を持ってGPに参戦したチームで好印象がありました。
日本GPには井上隆智穂がこのチームからデビューしました。
翌95年はフォードEDエンジンとベネトン製のギアボックスでさらに進化したS951でシーズンに望み、アルゼンチンGPではフェルスタッペンが予選14番手から一時入賞圏内を走るという活躍を見せましたが
シーズン半ばで資金切れにより撤退、オーナーのニック・ワースは故ラッツェンバーガーから送られた自転車すら手放さなければならないという切ないエピソードがありました。
マシンのデザインとカラーリングはとてもかっこよかったです。